不遜な蜜月


ふたりが優しく笑い、真緒は少しずつ、緊張が和らいでいく。


「婚姻届は、まだ出していないんだったな?」

「はい。イタリア出張を終えて、彼女のご両親に挨拶を済ませてから、と考えています」


運ばれてきた料理が、テーブルに並ぶ。

真緒の前に置かれたリンゴのアイスクリームは、果肉入りらしく、とても美味しそう。


「なら、結婚式はどうする?」

「今はまだ、なんとも。彼女の意見も、まだ聞いていないので」


隣で続けられる会話に耳を傾けつつ、アイスクリームをスプーンで一すくい。


(美味しい・・・・・・)


甘いリンゴの風味が口に広がる。

さっぱりとした味に加え、果肉のシャキシャキとした食感が食べていて飽きない。

昨夜も少ししか食べていなかったが、これは全部食べれそうだ。


「もうひとつ、いかが?」

「え? でも・・・・・・」