不遜な蜜月


青い顔の真緒を、彩子は心配そうに見つめる。


「大丈夫・・・・・・」


つわりは大変だと、姉を見ていたから知っていた。

でも、実際に自分が体験すると、どれ程辛いのかがよくわかる。


(姉さん・・・・・・)


この結婚を、姉に祝福してもらいたいとは思わない。

祝福できるような結婚ではないと、真緒自身がよくわかっているから。

けれど、認めてほしいとは思う。


「つわりがひどくても、ご飯は食べないと。食べれそうなものとか、ある?」


更衣室を出て、彩子が問いかける。


「・・・・・・わかんない」


知らず知らず、眉間にシワが寄る。

臭いに敏感になってるのかもしれない。


「よく酸っぱいものが食べたくなるって聞くけど・・・・・・どう?」

「う〜ん・・・・・・」


自分のデスクに腰掛け、とりあえず一息つく。