なんとか姉に弁明しようとするが、効果はない。
『そんな父親なら、いない方がマシよ! 子供も大事よ。けど、私はあんたが不幸になるような相手、絶対に認めないっ』
「姉さんっ。・・・・・・切れちゃった」
携帯を呆然と見つめ、真緒は俯く。
どうしよう。
姉はいつでも真緒の味方だと言ってくれた。
それは今でも変わっていない。
だからこそ、自分のことのように怒ってくれた。
「・・・・・・」
この結婚は、間違っていない。
そう思っていた。
そう思っていたのに、姉は賛成してくれない。
結婚すれば、すべてが解決するわけじゃない。
だというのに、結婚する前から問題が起きてしまった。
「うっ・・・・・・」
吐き気で口を押さえた拍子に、携帯を床に落としてしまった。
たった一夜の過ち。
それだけで、こんなにも自分の人生が変わるなんて、思ってもいなかった。


