不遜な蜜月


(今日くらい食べなくても平気、だよね?)


開けたままの炊飯器を閉じて、真緒はため息をつく。

姉の菜緒は、つわりは重い方だったらしく、家事なんてとてもじゃないが無理だったと以前、言っていた。

そのため、つわりが落ち着くまで実家に厄介になっていた。

けれど、母は比較的軽かったらしい。


(私は軽い方が、仕事にも支障がなくて助かるんだけど・・・・・・)


とは言え、つわりにも個人差があるというし。


「・・・・・・姉さんへのメール、どうしよう」


携帯を開き、メールを打とうかどうか悩む。

この時間なら、姉はまだ起きてる。


(電話の方が、いいよね)


通話ボタンを押して、真緒は深呼吸をひとつ。

まずは、結婚することになった、と伝えなくては。


『もしもし? 真緒?』


電話に出た姉は、元気な声だった。