―12月25日―

あれから5日が
経ちました。

1日経つうちに
佐藤さんの存在は
どんどん私の中から
消えていきました。



夜はお兄ちゃんが
どうしてもと言うので
2人でパーティーを
やりました。



そして夜11時半頃
私たちは就寝しました。


その夜、私は夢で
佐藤さんが私に
お礼を言う夢を見ました。


朝、目が覚めると
私は目から涙が
流れていました。



ふと横を見ると
プレゼントが
置いてありました。

またお兄ちゃんの
いたずらかと
思いましたが、
よく目を凝らすと
手紙が置いてありました。



[満!!!これは、
サンタさんからの
プレゼントです!!
気に入らなかったら
捨ててください]


プレゼントは
私と佐藤さんの
最初で最後に撮った
写真でした。



サンタなのに………
と呆れましたが、
私の胸は
とても温かくなりました。



結局佐藤さんは
お家を教えてくれませんでした。


でも、きっと佐藤さんのお家はこの家だと思いました。



だって佐藤さんは
置き手紙の端っこに

――いってきます――

って書いてたから。





佐藤さん、

佐藤さん、


あなたの

お家はここですよ。