………今だけ、今だけ。
ーーー斎藤くんのことを、受け入れたいとさえ、思ってしまった………。
あたしはほんとに、バカだな………。
そんなこと、思ってしまうなんて………。
「………ごめん、佐倉」
「ねぇ、待って………!」
斎藤くんは歩きだそうとした。
ーーーでもあたしは、斎藤くんの制服の袖を掴んで、それを阻止していた。
「……佐倉?」
「……あの、斎藤くん……大夢の元カノとか、詳しい?」
「はっ?……んー、アイツとはまぁ、中学も一緒だったから、少しだけなら」
「……゙佳奈゙って子、知ってる?」
そう言った瞬間に……。
ーーー斎藤くんの表情が変わった。
……やっぱり、なにか知ってるんだ。
あたしはそう、確信した。



