「……大夢、大好き」
「オレも、大好きだよ」
「うん」
大夢といると、ほんとに大変。
気まぐれで、意地っ張りで、ヤキモチ妬きで、嫉妬深くて。
だけどあたしは、そんな彼にずっと恋をしている。
大好きで、愛おしくて、たまらないのだ。
「……大夢、帰ろう?」
「ああ、帰ろう」
「手、繋いでよ」
「……仕方ねぇな。ほら」
大夢があたしの右手をとり、ぎゅっと握ってくれる。
その手の温もりは、とても温かくて、優しくて、とても安らぐ。
「ありがとう」
「べつに。オレも、手繋ぎたかったから」
そしてそうやって、わたしの心をいつも揺さぶる。