世界が滅びた時

私も消えるものだと思った

消えてなくなるのだと

それなのに

掌から溢れる光を握りしめ

かたい拳を作る

指の隙間から天をさす光

熱い

体が熱い

痺れはやがて揺れとなり

私の体を駆け巡る

ああ

これが果てか

血を浴びるでもない

舌を噛み切るでもない

えもいわれぬ悦

悦に浸る

悦に溺れる

ああ…

ああぁ‼

あああぁ‼