「さ」

飲み終えた空き缶をクズカゴに捨て、月は鮮やかに踵を返す。

「寒いですし、そろそろ一緒に帰宅しましょうか…買い食いの現場を、現生徒会長のかなこさんに見つかったら、ジェノサイドされてしまうかもしれませんよ?」

そう言って彼女は悪戯っぽく笑うのだった。