1時間半に及ぶお初のお祝いの言葉が終わり、ゲンナリする頃。

「え、えー…続きまして同僚代表の夕城 翡翠先生より、ご挨拶を賜りたいと思います」

「む…」

紋付袴、実に凛々しい出で立ちで席を立ち上がったのは翡翠。

勿論結婚披露宴でも愛刀の川蝉は帯刀している。

彼はマイクの前に立ち。

「龍娘」

おめでとうの言葉も言わずに、いきなり龍娘を呼びつける。

「貴様、結婚したら専業主婦になるのか?」

「……」

これに対し。

「いや、天神学園生徒指導は私の天職だ、辞める気など更々ない」

躊躇いなく答える龍娘。