そんな事を考えていた愛の手が。

「!」

不意にギュッと握られる。

振り向くと。

「え…」

いつものように瑠璃色の瞳を眼鏡の奥で細めたアルベルトの姿。

「えっ?」

しかし、前を見る。

目の前の人だかりの中では、まだアルベルトが教師達と語らっている。

アレは誰?

背後にいるアルベルトは誰?