「珍しい取り合わせだな、喜屋武が学園に来る事自体が珍しい」

腕組みして様子を窺う龍娘。

「何してんだろうな、まさか逢引?」

「いやいや、銀に聞く所によると、ウェスタは想い人がいるらしいからな。それはないだろう」

龍太郎と龍娘が話す中。

(あー…ヒモビキニの責任って奴だね…)

拓斗は一人気まずい顔で修行を続ける。

「どした?拓斗、まだ風邪治ってねぇのか?顔色悪いぜ?」

「えっ?いや、ううんっ、何でもないよ?」

「そういえばこないだのヒモビキニ、誰のだったんだ?」

「えっと、そのっ、あのっ、わ、分からずじまいでさ、あはははっ…」

乾いた笑いを浮かべる拓斗。

まさか龍太郎達も、喜屋武の所有物だったとは夢にも思わなかったようで。