「ブラック・ドッグ」

放課後。

ウェスタがブレスレットの宝石を撫でると、黒く精悍な犬が召喚された。

彼の有能な相棒の中の一匹、ブラック・ドッグだ。

鋭い牙と俊敏な動き、嗅覚に優れ、戦闘と追跡の両方に能力を発揮する。

「すまんなブラック・ドッグ、これの持ち主を探し当ててくれ」

ウェスタは気まずそうに、手にしたヒモビキニをブラック・ドッグの鼻先にぶら下げる。

「ごめんねブラック・ドッグ君、妙なもの嗅がせちゃって」

恐縮する拓斗。