しかし。

「さてと」

アルベルトが背を向ける。

「僕はここらで帰らせてもらうよ。ゆっくり休むんだよ龍太郎」

まだ来て5分も経っていないというのに、早くも保健室を出て行くアルベルト。

「自分も失礼します…空き缶の回収がありますので…」

「あ、私も生徒会の仕事がっ」

白々しく立ち上がる小岩井と七星。

「う、いかん、急に生まれそうになってきた」

嘘つけ龍娘。

「龍太郎さんの看病するくらいなら私は拓斗さんの看病にいきます」

意外と冷たい喜屋武。

「私も帰ろうっと。龍太郎先輩死にそうにないからつまんない」

遊里ひでぇなっ!