…騒々しい。

龍太郎は人の話し声で目を覚ます。

気がつくとベッドの上だった。

カーテンで仕切られた一室。

見覚えがある。

多分学園の保健室だろう。

どのくらい気を失っていたのか。

ボンヤリとした頭のままで天井を眺めていると、カーテンの向こうから声が聞こえた。

この声…十牙に、お花っ子に、アリーシェに、シルフィア先生に…。

あぁ、コスプレ部の連中か…。

二人ほど知らない奴の声もするけど…。

そんな声に混じって、やや掠れ気味ながら銀の声も聞こえる。

よかった。

無事なんだな…。

彼らのやり取りに安堵すると、また疲労と睡魔が襲ってくる。

ゆっくりと目を閉じる龍太郎。