てな訳で土曜日、午前4時半、天神学園校門前。

休日だというのに多くの生徒や教師達が集まってくる。

「皆さん朝ご飯食べる時間なかったでしょう?おむすび準備してきたんで、よろしかったら…」

喜屋武が気を利かせておむすびを用意して来た。

ご馳走になる龍太郎一味、橘ブラザーズ、コスプレ部、天才三兄弟など。

「それじゃあこれを食べたら出発しようか」

今回の幹事、アルベルトが言う。

「あ、あの…学園長先生…行き先はどこへ…?」

オズオズと訊ねる愛。

「ああ、天神地区の山間に、ひなびた温泉宿があるらしいんだ。天神温泉といったかな?今日は皆でそこに向かおうと思う」

大型バスも手配してる準備の良さ。

ちょっとした町内会の慰安旅行並みだ。