「レッドじゃねぇか」

龍太郎は目を丸くする。

昨年の月見大会に知り合った後輩。

愛が男子校の連中にさらわれた時は、共に殴り込みに行った事もあるので強さは知っている。

「あ、あの…」

対峙する二人に、愛がオズオズと言う。

「学園長先生曰く…『レッドは天神学園の中でも、恐らく最強の特殊能力を持っているから、きっといい修行相手になるだろう』との事です…」