そしてこの日の放課後。

「……」

とうとうアルベルトは稽古を欠席していた。

「教える気あんのか学園長はよぉっ!」

龍太郎さんご立腹。

「し、仕方ないんです…学園長先生は忙しいですから…昼から異世界の方に出張に行かれてます…」

代わりに来ていたのは愛だった。

「チッ…で?愛が代わりに俺と組手でもしてくれんのか?」

「そっ、そんなっ、無理ですようっ」

フルフルと首を横に振る愛。

「わ、私は学園長からの言伝を預かってきただけですっ…」