「お花見とかしたいわね」

生徒会室。

窓から校庭の桜を眺めつつ、生徒会長の五十嵐 かなこが呟く。

「料理とかは生徒や先生方が持ち寄るとして…場所は天神学園の校庭でいいかな?照明は部活の夜間練習用のを点灯させれば…うん、夜桜を楽しんだとしても、安く上がりそうだね」

流石会計兼任、素早く電卓を叩いて予算の計算。

「じゃあ生徒会が企画で今年の花見はやるのか?去年は卒業した雛菊先輩の企画だったらしいけど」

涛波が言う。

「そうだな…生徒会主導なら、校庭でゴミを散らかす輩も僕が取り締まれる」

ユーリーが静かに呟いた。

「生徒会が仕切るなら、今年のお花見はカオスじゃなくなるかな」

副会長の七星が、安心したように微笑む。