ガラララ…
ガヤガヤしている教室。

「席どこだろー」
そう言いながら探すと…ゲッ…1番前とか…
美咲はあたしの列の1番後ろだ。

「あ」
隣の男子がそう言ったので自己紹介かなぁ?と思って声のする方を向いたら、今朝会った男子だった。手には本があった。

「あー!同じクラスだったんだぁ!」
「?優花、誰?知り合い?」
美咲は首をかしげていた。あたしは美咲に今朝のことを話した。

「そーだったんだ!あたし日下部 美咲!よろしくね!」
「ども」
無愛想だ…怒ってるのかな…?

「あたし加藤(かとう) 優花!よ、よろしくね!えと…君は?」

その時初めて君をしっかり見たんだと思う

「……佐倉 春流(さくら はる)」
春流はそう少し笑いながらあたしに言った。

トクン…

「?」
何今の…なんかあったかいこの気持ち。

春流はそう言うと再び読書にはいった。
あたしはそんな春流の隣の席に座り、美咲は自分の席に戻っていった。