高1の春
まだおろしたての制服の匂いに包まれてあたしは学校へと向かう。
市内の高校で1番可愛い制服を着るために日夜勉強に励んだあの厳しい冬が嘘のようだ。
自宅近くの桜並木を歩いていたら後ろから自転車に乗った人があたしの横に自転車を止めた。
「おはよう!優花(ゆうか)!」
短髪で少し明るい茶髪が似合う幼馴染の年上の淳也(あつや)だった。
「おはよ!淳也!今日早いね(笑)」
「いつも遅刻ばっかじゃ駄目だろ(笑)?しかも今日は可愛い妹分の入学式だからな!」
そういいながら淳也はあたしの髪を乱暴に撫でる。
実は中学からあたしは淳也が好き。
でも告白とかはしなかった。
このまま「妹」という存在も嫌だったが、何より淳也とのこの関係を壊したくなかったんだ。
切ない気持ちがふくらんでいく
ホントは気付いて欲しいのに…
告白なんてする勇気もないのにこの居場所だけは守りたいとか馬鹿げてるなと今更思ってるあたし。
まだおろしたての制服の匂いに包まれてあたしは学校へと向かう。
市内の高校で1番可愛い制服を着るために日夜勉強に励んだあの厳しい冬が嘘のようだ。
自宅近くの桜並木を歩いていたら後ろから自転車に乗った人があたしの横に自転車を止めた。
「おはよう!優花(ゆうか)!」
短髪で少し明るい茶髪が似合う幼馴染の年上の淳也(あつや)だった。
「おはよ!淳也!今日早いね(笑)」
「いつも遅刻ばっかじゃ駄目だろ(笑)?しかも今日は可愛い妹分の入学式だからな!」
そういいながら淳也はあたしの髪を乱暴に撫でる。
実は中学からあたしは淳也が好き。
でも告白とかはしなかった。
このまま「妹」という存在も嫌だったが、何より淳也とのこの関係を壊したくなかったんだ。
切ない気持ちがふくらんでいく
ホントは気付いて欲しいのに…
告白なんてする勇気もないのにこの居場所だけは守りたいとか馬鹿げてるなと今更思ってるあたし。