君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「……っう……」



「救急車!救急車呼ぼう!!」







私の異変に気づいたのか、走りながらこちらに近付いてくる志保ちゃんとタカさんが横目に見えた。



スマホを取り出し、救急車を呼ぼうとするみーくんの腕を掴んで、必死に声を絞り出す。