君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「志保ちゃんもタカさんもいるし、外じゃん……」



「いいじゃん、見せつけようぜ」



「やだよ」



「やだとかやだ」







膨れっ面になって私の傍を離れようとしないみーくんに呆れた様に、タカさんが







「志保さん、ジュース買いに行きません?」







と言いながら靴を履いたので、志保ちゃんも頷いて靴を履いた。