君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「なぁ、杏奈。トマト食わせて」



「えっ!?」



「トマト。食いたい」



「自分で食べなよ」



「……食べさせてよ」







私の肩に頭を乗せて甘えるみーくんは上目遣いに見上げてくる。



そんな私達を冷ややかに見る志保ちゃんとタカさん。