今更、一々傷つくなんて。



さっきまでは青しかなかった空にも、雨雲がかかってきていた。







「杏奈……?」



「……――っ!」







みーくん……。







私はみーくんにしがみついた。







「……杏奈」







雨がぽつぽつと降り始めたとき、私はみーくんに抱き締められていた。