君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「……杏奈?」







気がついたら目の前にみーくんの姿があり、私は絶句した。



狭窄した視野には、みーくんしか映らない。



絡まる目線が恥ずかしくて目を逸らそうとしたけど、



潤んだみーくんの瞳から目が離せなかった。







「みー、くん……?」