君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「万里ちゃん、疲れちゃった?」



「え?そんなことないよ?」



「嘘、顔色悪いよ」



「流石、私の妹。よくわかったね」



「妹の観察力なめちゃ駄目だよ」







そう言って笑うと、万里ちゃんも力なく笑った。



そろそろ帰るね、そう言い残して病室を出た。