君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

夢じゃない、なら冗談だよな。



杏奈の病気が進行してるとか、笑えねぇジョークかましてんじゃねぇよ。



ウケ狙いかもしんねーけど、結構ズッシリ来るからマジ勘弁。







「……うぁぁあっ……」







その泣き声が、嗚咽が、悲鳴に近い何かが、俺を現実へと引き戻す。







……やめてくれ。