それを拾うと、遠慮がちに机に置いた。



我に返った様な藪内先生は、思わず上擦った声を発した。







「杏奈ちゃん!声が出るようになったの!?」



「はい、昨日いきなり……」



「雅といるとき!?」



「え、あ……はい。そう、ですけど」