「っ!」







みーくんに触れられた部分にはまだ熱が残っていて、



私は火照る頬に冷え切った手を当てた。







……幸せ。










「鳥越さーん」







私を呼ぶ声が、広いロビーに響き渡る。



席を立ち診察室の扉を潜ると、いつもと変わらない藪内先生がくるくると回る椅子に腰掛けていた。