君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

どうか、みーくんが傷ついたりしませんように。







「わかった。じゃあ終わったら、電話してな」



「うん。万里ちゃんのところに、みーくんも行くでしょ?」



「時間があれば」



「未来のお姉ちゃんなんだよ?」







ははっと笑うと、みーくんは目を伏せた。



長い睫毛が揺れ、思わず息を呑んだ。