君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

朝ご飯を食べると、私とみーくんはバイクに乗り、



藪内先生や万里ちゃんのいる病院へ向かった。







「診察受けてくるね」



「俺も行くよ」



「1人で大丈夫。みーくんはお父さんのところに行ってきて」



「本当に大丈夫か?」







心配そうに顔をのぞき込んでくるみーくんの手を、強く握りしめた。



1人じゃないよって、私の力を分けてあげられるように。