君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

私の声は出るようになったけど、みーくんはきっとアメリカに行ってしまう……。



出逢った頃から声が出ていたなら、運命は変わってた?なんて思っても、



結局は声が出ていたときの幸せなんて、思い浮かばないんだ。



だって、そしたらみーくんと出逢うこともなかったかもしれない。



颯と別れることも、何もかも……



この病気のお陰だって思えば、軽くなる気がする。