それから、私とみーくんは黙り込んでしまった。
本当は声を失ったからって、完治する保証なんかどこにもなかった。
それどころか、手術が成功する確率だって低かった。
私は反対した。
死んでもいい。
だけど、声だけは失いたくないって……彼だけは、私を信じてくれるって……――。
「杏奈、外行かねえ?」
【外って、外出許可いるじゃん】
本当は声を失ったからって、完治する保証なんかどこにもなかった。
それどころか、手術が成功する確率だって低かった。
私は反対した。
死んでもいい。
だけど、声だけは失いたくないって……彼だけは、私を信じてくれるって……――。
「杏奈、外行かねえ?」
【外って、外出許可いるじゃん】



