「幸せだったよ」



「え……?」



「雅に包まれて過ごしたあの毎日は、本当に幸せだった」



「俺も」



「ふふっ、雅、変わったね」



「あ?」



「周りの空気が柔らかくなったよ」



「何だよそれ」



「部屋も、生活感が感じられるようになったし」