朝起きると、扉の向こうから香ばしい香りが漂ってきた。







私は、どうすればいいんだろう。



"兄"と思っていなかった私を、



軽蔑したかもしれない。







「杏奈、起きろよー」







何も変わらない、清々しい朝。