君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

【颯の方こそ】



「そりゃどーも」







皮肉っぽい言い方に、思わずカチンときた。



何も変わってないじゃん、意地悪なところ!



あの頃は確か、意地悪したあと、頭撫でてくれたりしたんだよね。



そんなことを思っていると、ブランコの前に突っ立ったままの私に颯の手が伸びてきた。