君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

柚葉は少し、震えていた。







「もう、話すしかないのよね」



「いつまでも逃げてちゃ駄目だよな」



「そうね……」







そう言って、2人は静かに話しだした。



病室には、パパとママの話し声と、



さっきいた男の子と女の子の、無邪気な笑い声が響いていた。