君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

そのとき、遅れてやってきた兄貴が横目に俺を見ながら病室に入っていった。



中は相変わらず騒がしい。







「っ……ぅあ……」







あの日に捨てた筈の感情が、溢れてくる。







"怖い"、"悲しい"、"苦しい"……。