君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

小刻みに震える、私の肩。



みーくんはその光景をただ、見つめていた。







「……必ず、連れ戻すから!」







そう言って病室を飛び出したパパと、ママ。



その姿を、私は息切れしながら見ていた。



息が、うまくできない。



苦しい……。