「しつこかったんだって」







興味ない、はずなのに。



少し気になってしまうのは、きっと無邪気にみーくんが笑うから。







ダルそうに頭を掻きながら病室を後にするみーくんの後ろ姿を、



私はただ見つめているだけだった。







「さて、俺も仕事に戻らなきゃなぁ……」







眼鏡を外し、一度背伸びをする藪内先生が、一瞬、みーくんに見えた。