そのメモに 【洗面台の棚の中】 と文字を綴り、向こうから顔を出したママに差し出した。



途端に、明らかに作りものとわかるような笑みを浮かべたママは、明るい声を出し再び洗面台に向かった。







「ありがとう、杏奈」







ほんとは覚えてたこと、知ってるよ、ママ。