君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

母子手帳を開いた柚葉は、涙を零した。







「わけ、わかんないよ……――っ!」







私にぶつかったことを気にする素振りも見せず、走り去った柚葉。



真相を確かめるべく、嗚咽を漏らしながら、呆然としているママの傍に落ちている自分の母子手帳を拾い上げ、ページを捲った。