君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

そこにいた柚葉は、理性を失ったように引き出しの中を漁っていた。







「柚葉っ!?止めなさい!危ないわ!!」



「……母子、手帳は……?」







今にも消えそうな声が、虚しく部屋に響く。



ボロボロの柚葉の手には、何故か私の母子手帳。