君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

ぶつぶつ呟く藪内先生なんてお構いなしに、みーくんは私に近づいてくる。







……何をしたいんだか。







「笑え、杏奈!」







みーくんが私に顔を近づけてきて、しまいに距離は数センチ。







「……」







近いっつーの。







私は無言でみーくんの頭に怒りのチョップをお見舞いする。