とぼとぼと病院の廊下を歩きながら、自分がさっき、籔内先生に言った言葉を頭の中に巡らせていた。







私……よく人に言えたよね。



いつも、パパやママや柚葉を憎んでいるのに、



言う資格なんて、どこにもなかった――……。







ごめんなさい、籔内先生。