君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

いっそ、猿でもいいんじゃないか。



そんな馬鹿げた考えは言葉にしないのが吉だ。







【じゃあ、みーくんね】







適当に思いついたあだ名を書いて見せると、みーくんは照れくさそうに笑った。



その笑顔はまるで太陽みたいで、眩しい。







「あ、兄貴が呼んでんだった。ちょっと行くわ」



【お兄さん、怖いの?】