君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

言うだけ無駄だとわかっていたから、余計なことは言わないことに決めた。







「俺のことは何でもいいよ」






彼はそう言って白い歯を見せた。



これ以上関わることもないでしょと思いながらも、表情には出さなかった。