君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

「……おや、じ……」







普段から"父さん"と呼ぶことを義務づけられていた俺の口から、"親父"といった単語が出て来たことに驚いたのか、手に持っていた鞄を落とした。







「……なんだ、その頭」







あ、そっか。髪染めたんだっけ。



鞄を落としたのも、そのせいか。







「何なんだ!?」



「……うっせぇよ」