君が教えてくれたのは、たくさんの奇跡でした。

真っ当に生きるなんて選択肢など、残されていないのだから、そう思ってた。










けど、今思えば、まだ戻れたんだ。



まだ、やり直せた。



意地を張って、本当に戻れなくなったのは、春の訪れを告げる、温かい日のことだった。










門のオートロックを開け、敷地内へと足を踏み入れる。